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こんな感じ(自称「半農半活動」)で生息しています。
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死なない以上は、子孫と環境に負の遺産を残さないように生きれればと考えています。
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気晴らし読書『捨てられる墓の墓 世話する人がもういません』 [読書]

捨てられる墓の墓 世話する人がもういません著  者:  朝日新聞
発売日:  2015年07月03日
出版社:  朝日新聞社



JR高松駅から車で30分の山中の空き地に墓石1万個が並ぶ。淡路島には不法投棄された墓石が高さ4mの山積みに。そのまま捨てられるのは「破砕するには手間と金がかかる」かららしい。過疎化・少子化・未婚化が進むいま、無縁墓が増えている。

◇第1章 無縁化、さまよう墓
◇第2章 少子化、墓守が不在
◇第3章 守り継ぐため、墓を引っ越す
◇第4章 埋葬のかたち、広がる選択
◇第5章 葬儀や墓、現代社会の試み

本書内容紹介より抜粋

少し前に、母と某葬儀社を見学しました(*゚▽゚)ノ
人間いつ死ぬか分かりませんから、急に死んで慌てないようにするためです。
その葬儀社は実家の近所で、費用体系も比較的分かりやすくかつ割安な方だったと思います。

なので、家族+αの十数名のプランで40万円強
と思いきや、オプション(湯灌・安置料金・戒名他)を含めると70万円強
けっこうかかります(ー。ー)フゥ


CMとかで話題の低料金葬儀のパンフレットなんかも見ましたが、最低限の格好をつけた葬式にすると価格は似たり寄ったり

田舎での葬儀がスタンダードである両親にとって、最低限惨めな思いをしないで済む葬儀は金がかかると、よく分かりました。

あと問題は墓

両親ともに地方から都会に出てきた人間で、それぞれ実家の墓に入ることはできません。
かつ、子どもの私の代で家系が絶えるので、墓を建てても無縁墓になります。

私は合葬墓あたりが適当だとは思いますが、両親の意向もあるので、何が良いか考えていたところ、見つけたのが本書

無縁墓が増えているのは、ニュース等で聞いてはいましたが、無縁墓を引き取る「墓の墓」や不法投棄された「墓の山」まであるとは知りませんでした。

本書には熊本県人吉市の調査結果が載っていますが
市内の墓1万5123基の4割超、6474基が無縁墓だった。
とのこと。

一方、都市部である大阪市でも
大阪の市営墓地は滞納が膨らみ、13年度の滞納額は5年前より4割増の約900万円。
1993年から始めた無縁墓の撤去は4095区画に上り、遺骨は敷地内の「無縁塔」に移した。

だそうです。
クローズアップ現代「墓が捨てられる~無縁化の先に何が~」でも大阪市の例が取り上げられていて、それによると、上記撤去費用は約5億円だとか。


背景には、地方から都会への人の移動や未婚化の進行による墓の守り手の減少があるようです。
本書中でも
国立社会保障・人口問題研究所の推計によれば、人口に占める65歳以上の高齢化率は2025年に3割を占め、団塊の世代は75歳を超え「多死時代」が到来する。
一方で未婚化が進み、中高年を中心に35%が単身世帯となる。

と指摘

墓の守り手が減少する中で、増加しているのは、お墓を引っ越す「改葬」や血縁に頼らぬ「合葬」
ただ、埋葬した遺骨を移動するには、法的な手続きが必要ですし、撤去や新しい墓の費用も考慮しないといけません。
参考:お墓の引越し&改葬手続きノウハウ 

また、そもそも石の墓を建てない埋葬も増えています。
例えば、散骨やロッカー式納骨堂、合葬墓等です。
ちなみに、うちの両親の場合は、一方は納骨堂、一方は合葬墓を希望しています。

さらなる進化系としては
宗教学者の島田裕巳氏が会長をつとめる「葬送の自由をすすめる会」(本部・東京)が打ち出している
遺骨を引きとならない「0葬」というのもあるそうです。

明治の民法で定められた「家制度」と、それに伴う先祖代々をまとめて祭る墓のシステム
伝統的な家制度が崩壊する中、墓のあり方もしばらくは流動的状況が続きそうです。

はあー死ぬのも大変ですね。
まあ、その大変さも赤紙一枚で有無を言わさず死ぬという状況に比べれば、贅沢でありがたいものなのでしょう。


関連記事
『人はひとりで死ぬ 「無縁社会」を生きるために』
「就活」もろくにやらずにもう「終活」 


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ちょうそう

  具体的な行動は起こしていませんが、私も葬儀やお墓の本は読んだことがあります。その中に島田氏の本もあったような気がします。病院と葬儀業者がつながっていて、死んだら、両者のペースに乗せられて、あれよあれよと高額な葬儀を営むはめになるケースもあるようですね。

  自分の戒名は何度か作ったことがあります。その手の本ではそもそも戒名自体、仏教と関係ないと主張しているものもありますね。今の葬式仏教自体が江戸時代にキリスト教が広がるのを防ぐために、領民達を政治的に寺の檀家させたことの名残だとか。

  私の家のお墓は東北地方にあり、今は親は健在とはいえ将来は無縁墓になると思うので、私の代では離檀したいと思っていますが、離檀に伴うトラブルも発生しているとのことで、何とか穏便に済ませればと思っています。以前行った茨城の出雲神社分社の裏山は樹木葬の用地になっていましたが、散骨もいいかなと思いました。でも、安倍首相の孫あたりが、自衛の為の徴兵制は憲法違反の苦役に当たらないと言い出して、若者の少ない超高齢化社会で晩年に近い将来の私にも赤紙が届くかも!?
by ちょうそう (2015-08-09 17:22) 

hnhk

ちょうそう さん

戒名を作られたとは、自家製ということでしょうか?
どこかのお寺のお坊さんが、自分で戒名を作るためのマニュアル本を出版したと聞いたことがありますが、ちょうそうさんは、どうされたのでしょうか?

樹木葬に散骨、いろいろありますね。
私の場合、親と弟より後に死んだら、誰も祭る人も居ないので0葬で良いかなとも思います。

「苦役に当たらない…」
それぐらいの解釈変更は近い将来ありそうですね(ToT)
by hnhk (2015-08-10 10:40) 

ちょうそう

  戒名はもちろん自家製です。確か上記宗教学者の島田氏の本に載っていたような気がします。もちろん図書館で借りた本で、戒名作成に一銭もかかっていません。
  0葬いいですね。これから行ってくれる葬儀業者も増えていくのではないでしょうか?あと献体もありますが、競争率が高いと聞いたような気がします。いずれにしろ、自分の死後処理には出来るだけお金は掛けたくありません。
by ちょうそう (2015-08-10 19:08) 

hnhk

ちょうそう さん

やはりご自分で戒名を作られたんですね!

たしかに、献体もありますね。
ただ、解剖されるまでの間、ホルマリンプールで混浴状態は若干気が引けます(死んでいるので意識はないのですが…)。
そう言えば、高校生の頃、大学病院の献体洗いバイトが日給5万円と聞いた記憶がありますが、今思えば都市伝説だったのかもしれません^_^;
by hnhk (2015-08-10 19:26) 

いっぷく

私の父は、自分の父親の葬式に出なかった後ろめたさから
先祖代々の墓を自己満足で作って亡くなってしまいました。
母もお金を出してその墓を作ったので、つぶして永代供養にすると言いません。
それどころか、別に父の入る墓を作ってしまいました。
両親は後の世代が墓を守るのは当然という身勝手な考えですが、
私も、たぶん私の子どもの代で家系が絶えると思うので
私が始末しなければならないだろうなと思っています。
by いっぷく (2015-08-11 02:18) 

hnhk

いっぷく さん

記事中で引用したクローズアップ現代では
お墓の機能を
①遺骨を納める場所
②残された人が死者と対峙する場所
と定義しています。

少なくとも明治以降は②の残された人が、子・孫・ひ孫…と延々と続くことが想定されていました。

でも、今後は、残される人がいるにしても、子孫が途絶えることを前提に、墓を考える必要があるのでしょうね。
by hnhk (2015-08-11 08:26) 

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