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こんな感じ(自称「半農半活動」)で生息しています。
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『団塊の肖像―われらの戦後精神史』 [読書]

団塊の肖像『団塊の肖像―われらの戦後精神史』


著 者:橋本克彦
発 行:日本放送出版協会
発行日:2007/8/30
単行本: 259頁

 



「団塊」「精神史」
この二つのキーワードに引き寄せられて読んでみました(出版社の思惑通りといったところ)。

「団塊」について、何ゆえに興味があるかというと
①高校生の頃(ちょうどバブル期)に、全共闘への漠然としたシンパシーがあった(というか左翼全般かも?)、
②公務員やっていた時の上司や労組の先輩に元全共闘の方がいた、
③敗戦後から70年代ぐらいまでの精神史に何故か引き寄せられる
からだと思います。

ちなみに、この本の著者は略歴に「日大芸術学部除籍」と記載していますが、
この文言だけで、学生の頃の私なら“おぉぉー、あの芸闘委!”となったでしょう。

ちなみのちなみで、上記②の方々の場合、在学中に学生運動、公務員になって労働運動というのが定番
グリコ森永事件の時には、このようなバリバリの方が多かったのと、脅迫状を作成したのと同機種のパンライターがあったため、警察が労組をずっとマークしていたそうです。

脱線しすぎました(・・;)

本書は、団塊論ではあるけれど、団塊を十把ひとからげにするのは拒否
無名有名含めて、数々のエピソードを取り上げた群像劇仕立てになっています。

団塊の幼少の頃の食や教育環境にまつわる具体例(ザリガニを食べたとか65人学級やら)を読んでみると、この世代の強さがなんとなく分かります。
何かの本で、窮乏生活に耐えられる最後の世代が団塊だと論じられていましたが、そのとおりですね。
最近、両親や職場の60~70歳台の方に、子供の頃の思い出を聞くと、鳥を捕まえて丸焼きにしたとか、自分のお母さんが罠で猪を捕まえて山から担いで降りてきたとか、ワイルドな事例がいくらでも出てきます。

本書では、大阪の砲兵工廠跡のアパッチ族についても触れていますが、前職場の元上司(大阪生まれの団塊の世代)も、万博あたりまでは、大阪城のあたりは戦争のにおいがプンプンしてたと話されていました。
そういえば、わたしが幼少の頃(70年代後半@大阪)は、商店街に傷痍軍人の方が座っていましたね。

年金や社会保障の問題で、世代間の格差が取りざたされますが、本書を読んだ印象からすると、団塊以上の世代と、わたしら以降の世代(アラフォー以下)がガチでぶつかったら、ひとたまりもないですね。
これからは、若者が高齢者を支えるのではなく、逆にならないと難局を乗り切れないかもしれません。

わたしなんかは、団塊といえば全共闘のイメージが強いのですが、
著者は、自身の日大全共闘の経験も引きながら、全共闘は「大量に発生した月光仮面であり。ハリマオである」とも述べます。
よど号ハイジャック事件の声明文に「われわれは明日のジョーである」とありましたが、マルクス主義より、幼少期に夢中になった「正義の味方」や「手にはジャーナル、心はマガジン」なんてのが原動力だったのかもしれません。

ああ上野駅
「社会に出た団塊の先頭は中卒の集団就職組である」


最後に、筆者はリストラで会社に裏切られるなどして、「個」として放り出された団塊に、「無為こそ素敵だ!」とエールを送ります。

「無為」こそ、
競争競争、効率効率と煽り立てるニッポンに対する最大の反抗かも
(゚_。)?

1968

『1968〈上〉若者たちの叛乱とその背景』
    (2009年 小熊 英二 新曜社)
  今度読んでみようかな?


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