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こんな感じ(自称「半農半活動」)で生息しています。
① 可能な限り自給自足(とりあえず家庭菜園と年収100万円程度の生活)
② ①以外の時間を、社会問題の解決に充てる(取り組む問題は何でもあり)
半農半X とBライフにインスパイアされました。

死なない以上は、子孫と環境に負の遺産を残さないように生きれればと考えています。
単身で気楽に生活、ピンピンコロリでフェードアウト!が理想です。
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気晴らし読書『ブラックバイト辞めたいけれど 家計困窮、つけ込まれる学生』 [読書]

ブラックバイト辞めたいけれど著  者:  朝日新聞
発売日:  2015年06月19日
出版社:  朝日新聞社




おでん100個販売ノルマ。書店レジの不足金は給料天引き。調理場で休憩ないまま10時間労働
「ブラックバイト」が広がっている。
いまの大学生は、授業料が高くなる一方、親の収入は減り、2人に1人が奨学金を受けている。バイトは遊ぶ金のためじゃない。経済的に困窮し、学業を続けるためという。

本書内容紹介より


初めてのバイトは、大学入学が決まった浪人生の3月
清掃か工事現場警備なら初心者でもなんとなるかと予想を立て、アルバイト情報誌を見て応募
警備会社に採用され、日給9千円(交通費込)の仕事に週5で働いて25万円ぐらい稼ぎ、大半は学費関連に充てました。
学生時代は下宿していましたが、実家からの仕送りは月2~3万円ぐらい。
不足分は奨学金(無利子貸与)とバイト(月数万円程度の稼ぎ)で賄いました。
おかげで、卒業するときには高級車一台分ぐらいの借金を背負うことになりましたが…

ただ、当時の状況と、今の学生がおかれている状況とを比較すると、ことバイト事情に関しては、かなり恵まれている感じはします(大学の入り易さは逆ですが…)。

私の頃は、全国の主要都市には学生相談所(以下「相談所」)があり、アルバイトを斡旋してくれていました。
たしか、相談所は、文部省(当時)の外郭団体が運営していて、学生版ハローワークのような存在でした。
ここでは、無料で求人を紹介(応募者多数の場合は抽選)し、かつ求人先は応募学生をほぼ100%採用することになっていました。
しかも、労働条件等のトラブル発生時には、直接勤務先に介入し、私の経験ではたいがい解決してくれました。
そもそも、求人先を事前にチェックして、今で言うブラックバイトを排除していたようです。
また、私の通っていた大学では、学生課が独自にバイトを紹介してくれていて、相談所と同じ機能を果たしていました。

なので、上記のルートでバイトしている分には、ほとんどトラブルことはなかったです。
ただ、アルバイト情報誌を見て応募したバイトは、今で言うブラックバイトもあったりしましたが、深手を負う前に何とか切り抜けましたね(´▽`) ホッ

脱線し過ぎたので、本書の内容に戻りますが、
東京地区私立大学教職員組合連合が14年、首都圏の私立大学の新入生を調べたとところ…
下宿生の生活費は一日あたり897円。
2千円超だった1990年代の半分以下だ。
このため、奨学金の利用は増えている。

とのこと。

私の頃と比べて、学費は上昇する一方で親の収入とバイト代は下がっているのだから、当然生活は苦しくなっているようです。
ただ、平均すれば以上のように言えるのでしょうが、旧帝大系や私大上位校の学生と、それ以外の学生との間では、かなり事情が違うような気がします。

あと、余談ですが、私が通っていた予備校の講師いわく
「俺の時代(多分60年代後半~70年代初頭)は、国公立は学費めちゃくちゃ安かったから、奨学金で学費払っても十分余るから飲み代にかなり化けてたな」
とのこと。
この手の話は、60・70歳代の方からも何度か聞きましたので、多分真実でしょう。

やはり、学生がエリートだった時代と、全入時代の今とでは、景気もあいまって隔世の感があります。

「今の学生は経済的に困窮し、学業を続けるためにバイトをする。『バイトは遊ぶ金のため』と考える世代には伝わらない断層があり、そうした世代への相談にはちゅうちょがある」
と本書中でも、中京大の大内裕和教授が指摘しています。

一方で、学生側もやられっ放しではなく
関西学生アルバイトユニオンのように、労組を結成して立ち向かっていることが
第三章 団結、反ブッラクバイトで紹介されています。

最後の
第四章 ブラックバイトについて考える
では、学生・親・雇い主の三者のインタビューを掲載していますが、印象的なのは
雇い主の
「従業員増も賃上げもしたいが、現状では経営できなくなる。人件費を価格転嫁できるよう、消費者もモノの適正価格について考えて欲しい」
との意見

ブラックバイトなんて自分とは関係ないと感じる方も多いでしょう。
しかし、より安くよりよいモノ・サービスを求めるだけの姿勢が、ブラックバイトを横行させる原因になっていることを知った方が良いと思います。

安売りと言って私が思い浮かべるのは、ダイエーの創業者・中内功
彼は、日本兵の大半が死傷したフィリピンから奇跡の生還を遂げ、日本をアメリカのように豊かにすることに邁進しました。
功罪はありますが、その過程で、価格決定権をメーカから消費者の側に取り戻し安売りを実現します。
しかし、そのダイエーも、米国資本のハゲタカとその協力者である日本政府に身包みをはがされてしまいました。

いまや、アメリカのように豊かになるのではなく
アメリカのように勝ち組がさらに勝つという社会になりつつあると感じます。

ブラック企業にブラック消費者、はたまた政府も参加する
誰に負担を押し付けるかという弱肉強食のゲーム
ブッラクバイトで苦しむ学生は、弱肉の側の典型例なのでしょう。


付録:小学生の頃流行った替え歌

♪ジャスコで万引き
ニチイで食い逃げ
ダイエーで捕まり
さようなら♪

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ちょうそう

  私も学生時代は学校の掲示板に掲載されているアルバイトを主に行っていたので、あまりブラックバイトの職場に遭遇したという記憶はありません。当時の私にそれを判断する知識がないというのもありますが。世間知らずだったので、サークルや学業の都合で退職するなど、どちらかというと私の方がアルバイト先に迷惑をかけていたような気がします。汗

  安いものを求めると、回りまわって自分も安い賃金で酷使されるという因果ですよね。分かっているけど、100円ショップで色々買ったりしてしまいます。でも中には安売りのお店でもホワイトな企業はあるようです。私が衣料品を購入している、「しまむら」というお店は、カンブリア宮殿という番組でホワイト企業として紹介されていました。職員は閉店後30分で退店することが義務付けられているようです。自分も、その時間に通りがかった時に店員が退店しているところを目撃しました。なので衣料品はブラックなユニクロでは買いません。もともと没個性なデザインも好きではありませんでしたし。もちろん、ワタミにも行きません(ホワイトは居酒屋天狗らしい)。あと、自転車の購入や修理も多少割高でも近所の自転車屋で行っています。出来るだけホワイトなお店を探して利用したいものです。
by ちょうそう (2015-07-26 12:03) 

hnhk

ちょうそう さん

私も、学生の頃のバイトは、文字通りの自己都合退職を何度かしました。
中には、後釜を見つけるまでは退職厳禁みたいな所もありましたが…
その時は給料貰って速攻サヨナラしました。
下宿に電話もなかったので、逃げやすかったです。※携帯が普及する前の時代。

ウチの近くにも「しまむら」ありますがホワイトなんですね。
ここはホワイト企業応援のために、服は「しまむら」で買いたいです。

ワタミはブラックで有名ですが、近所の魚○は朝6時から駅でチラシ配りやっていました。
ブラック臭がプンプンしましたね。
by hnhk (2015-07-27 11:12) 

majyo

アメリカのように勝ち組がさらに勝つという社会になりつつあると
ブラック企業が増えるのでしょう
あの規制緩和した竹中が、
これからは格差がもっと広がるとか言ってます
お前が、張本人やろ~と叫びたくなります。
昔は貧しくとも頭の良い子がいましたが、今は国立大学さえ
入れなくなります。
国のリーダーが どこにお金をかけるかでしょうね。
これからは、武器だと思います
by majyo (2015-07-28 20:32) 

hnhk

majyo さん

竹中氏の発言
まさに空いた口が…というものですね。

貧乏から抜け出す最有効の手段である学歴さえ、今の学費の高騰で、ますます入手困難な時代に突入しています。
ちなみに、私の知り合いが在学していた某有名私大では、学費未納退学者が毎年百数十名いたとのことです。

おっしゃるとおり、政府がお金をかけるのは、政府が輸出有力産業とみなしている武器と原発でしょうね。
まさに死の商人です(怒)。

by hnhk (2015-07-28 21:05) 

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