新型肺炎の咳の声、ホテル業界に諸行無常の響きあり

半年前に108円で買ったマスク（20枚入り）

ダブルパート（マンション管理員とホテル客室清掃）の私ですが、新型肺炎の影響が「半分」来ています。

「半分」とはどういうことかというと、管理員の方は従前どおりですが、ホテル客室清掃の仕事が激減しているのです。

例年の２～4月は、春節の中国からの観光客と、卒業旅行や修学旅行のお客さんで稼働率が１００％近いのですが、今年は１０％を切っていますし、ドル箱のGWも同じでしょう。

数百ある客室ですが、三桁埋まる日がありません。

元々お客さんの数とその日のパートの出勤人数によって、仕事の時間は増減するのですが、概ね６～８時間は仕事がありました。

ところが、今は長くて四時間で終わりです。

パートは正社員と違って、働いた時間分しか給料がないので、一日当たりの賃金は三分の二から半分くらいに減少します。

私の場合は、週１日しか出勤していないので影響はさほどではありませんが（それでも月給ベースで4割減）、フルタイムパート（形容矛盾ですが）の方だと、出勤日自体を減らされているので（例えば週５が週３とか）、月給は7割減とか8割減になります。

職場の大半を占める外国人労働者（留学生が多い）の場合ですと、さらに経済的に厳しい状態みたいです。

政府の給付金３０万円云々の話はありますが、税金を払わされるだけで無権利の彼らには届くのでしょうか？

とにかく、外国人（インバウンドと外国人労働者）に頼り切ったホテル業界のバブルは弾けました。

新型肺炎が終息したとしても、また新たな病原体の出現は不可避でしょう。

今後は、人の往来を当てにしたビジネスモデルは廃れていくのかもしれません。

祗園精舎の鐘の声、

諸行無常の響きあり。

娑羅双樹の花の色、

盛者必衰の理をあらはす。

おごれる人も久しからず、

唯春の夜の夢のごとし。

たけき者も遂にはほろびぬ、

偏に風の前の塵に同じ

平家物語、深いなぁ

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タグ：新型肺炎 ホテル インバウンド 外国人労働者 所得補償 平家物語 給付金

コメント 2

　　ホテル業界は売り上げが減少して大変な時期ですね。ホテルによっては軽症患者を受け入れるよう要請されて売り上げが確保できる所もあるかもしれませんが、それはそれでさらに大変そうです。


　　私の職場は本の取次の現場作業なのですが、子供のいるパートさんの出勤が制限されることもあって、ちょっと忙しいですね。巣ごもり消費に本や漫画も含まれるのか、商品も減るということはありません。まあ、自分としてはやれることはやりますが、なるようになるという感じです。


「疫れいうち添ひて、まさ様に、跡かたなし。世の人、皆けいしぬれば、日を経つつ窮まりゆく様、小水の魚の譬に叶えり。」、（飢饉に）疫病が加わって、昔の平穏な状況は跡形もなくなってしまった。みんな疫病に罹って日に日に行き詰まっていく様は、僅かな水の中で苦しんでいる魚のようだ。


　　方丈記の一文です。方丈記の半分は災害の記録になっています。上の文章は現在の状態を彷彿とさせる内容ですね。
by ちょうそう (2020-04-06 19:19) 

ちょうそう　さん

ケセラセラ、私も同感です。ちなみに管理員のパートは、緊急事態が解除されるまで休業となりました。給与はどうなるか不明ですが、時給のパートなので多分ないと思います。

現国の方丈記に災害のことが書かれていたことを、思い出しました！
by hnhk (2020-04-09 10:45)