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こんな感じ(自称「半農半活動」)で生息しています。
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半農半X とBライフにインスパイアされました。

死なない以上は、子孫と環境に負の遺産を残さないように生きれればと考えています。
単身で気楽に生活、ピンピンコロリでフェードアウト!が理想です。
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「これからどうなる? 日本経済」ラジオフォーラム第97回から [お金・仕事とか]

起床後のラジオ体操時&就寝前のストレッチ時に聞いているのが独立系報道・教養ラジオ番組「ラジオフォーラム
今回は、その紹介も兼ねて
第97回「これからどうなる? 日本経済」
ゲスト/二宮厚美さん(神戸大学名誉教授)
パーソナリティ/西谷文和(ジャーナリスト) )
のメモを掲載します。

この前読んだピケティ氏の特集(『週刊東洋経済』2014年7月26日号)によると
株や不動産、債権などの投資によって獲得される利益の成長率は、労働によって得られる賃金上昇率を上回る。
過去200年の税務統計を分析したところ、資本収益率は平均すると4~5%
一方、資本主義先進国における経済成長率は平均して1~2%

資本を多く持つ富裕層は再投資によって富を膨らませ、労働賃金によって生活している人の富は大して増えず、格差拡大。また、この不平等は世襲を通じて拡大

また、所得と富の不平等は21世紀を通じてさらに拡大していくとし、2100年に格差は「ヨーロッパの18世紀からベル・エポックまでの水準程度(米国では上位10%の富裕層が国全体の富の80%)に上昇する」と予測。
現代は、ベル・エポックに近づきつつあり中産階級は緩やかに消滅
格差を食い止めるにはグローバルな課税が必要だとのこと。

『資本主義の終焉と歴史の危機』(集英社新書 2014/3/14 水野 和夫 )では、
「雇用なき経済成長」でしか資本主義を維持できなくなった現在、経済成長を目的とする経済政策であるアベノミクスは、危機の濃度をさらに高めると言います。
危機とは、資産バブル生成を加速し、バブル崩壊と中間層の没落を加速するというもの
処方箋は
「より速く、より遠くへ、より合理的に」という近代資本主義を駆動させてきた理念を逆回転させ、「よりゆっくり、より近くへ、より曖昧に」転ずるということ。

今回紹介するラジオフォーラムでの二宮氏の認識も、格差の拡大という点でピケティ氏や水野氏と異なるものではないでしょう。

以下第97回のメモです。

金余り=必要なところ(例えば賃金)に金が回っていない。
→余った金は投資に、そしてバブルの発生。賃金も上がらないので消費は伸びずデフレ
バブルとデフレはセット

消費税を引き上げたら日本はどうなる?
5%から8%への引き上げは、GDPの6割を占める家計に打撃を与え、97年の引き上げ時以上に日本経済を冷え込ませる結果に。
10%ではいわずもがな

消費税の欠陥性
所得のうち消費に回る部分に税金をかける一方で、貯蓄・投資に回る部分は優遇
つまり、大企業や富裕層に有利

日本の税収は約20年前は60兆円。
現在の方がGDPは上回っているが、税収は50兆円ほど。
企業や富裕層の税負担が軽いが故の現象で、余った金がさらに貯蓄・投資に

富裕層に恩恵

アベノミクスの見通しでは、このまま行けば経済が活性化するということだが
賃金ダウン→家計消費ダウン→内需縮小→モノが売れないという構造に手をつけず、大企業・富裕層を優遇しても経済は好転しない。

大資産家の最高税率

アベノミクスの目指すもの
デフレ不況の克服(物価上昇率の目標は2%@年程度)

アベノミクスの二つの問題
①デフレ不況を克服できるどうか
②克服できたときのデメリット

デフレ不況の克服は国内経済の活性化だが、アベノミクスはデフレを克服すれば不況から抜け出せるとしている。
つまり
不況脱却→デフレ脱却
ではなく
デフレ脱却→不況脱却
ということ。
このようなアベコベではデフレ克服は不可能

賃金を上げずに消費税増税で物価を押し上げても庶民には何ら恩恵をもたらさない。
日銀が金をばら撒いて、株・為替・国債市場でバブルを発生させ大企業・富裕層をさらに富ませても、トリクルダウンは起きない。

かつての輸出主導経済であった時代は、輸出増→国内投資増→雇用増→賃金上昇もありえた。
しかし、製造業の多くが海外に進出した今、円安になっても輸出は伸びず国内生産・雇用も伸びない。
逆に円安で燃料・原料が値上がりするので、中小企業には打撃
輸出で引っ張って日本経済を回復させる構造は過去のもの。とうに海外進出している電機・自動車の輸出増は望むべくもなく、輸出の目玉は武器と原発輸出ぐらい。

法人税減税云々以前に大企業は海外にフライトしている。
結局、法人税を下げた分は株主配当と海外への投資に回るだけで国内を潤さない。

愛国心を鼓舞する安倍首相だが、一方で国内経済を破壊しており、いきおいその愛国心は戦前型に近づいてく。
憲法の趣旨からしても、勤労所得に対する税負担を軽くし、不労所得へのそれは重くすべき

関連記事
アジェンダ第46号(2014年秋号) 
『「アベノミクス」と私たちのくらし』

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川鮎くん

NISAというう税制がありますが、富裕層には関係ありませんね。アベノミクスに便乗、たんまりと儲けた株式売却益にはシッカリと重課税にしたいものです。
by 川鮎くん (2015-01-18 10:03) 

majyo

汗水たらして働く方の生活が窮し
株や差益で儲ける億万長者が増えたというおかしな日本
もう、いい加減に わかろうよ!と言いたいですね
by majyo (2015-01-18 14:51) 

hnhk

川鮎くん さん

非課税枠が年間100万円のNISAなんて本当に富裕層にとってはどうでもよいことですね!
富裕層の投資が儲かるのは、リスク(多少の損失)を回収できるだけの多額の資金があるから。
NISAは、本来リスクを取れない小金持ちから金を巻き上げることが目的だと思います。
そうして巻き上げられた金はさらに富裕層に蓄積されるだけ。
なので、「重課税」にするしかないですね!

majyo さん

石川啄木のいう「はたらけど…」の状況が、21世紀にいよいよ強まってきました。
『21世紀の資本』はその辺のところを実証していて話題です。この本が妖怪ウォッチ並みに流行ればいいんですが…
ほんとう、みんな早く分かって!ですね。
by hnhk (2015-01-18 19:16) 

さきしなのてるりん

「愛国心を鼓舞する一方で国内経済を破壊」戦前型に近づく政治経済の状況。戦争の前に重税になるとか、消費税が作られるとか、福祉が削られ軍事費が増やされるとか…。
by さきしなのてるりん (2015-01-28 20:58) 

hnhk

さきしなのてるりん  さん

戦後のようにアメを与えずに(中産階級を構築することなく)愛国心のみ求めるのが戦前型。
まさに、滅私奉公、耐え難きを耐えさせるやり方ですね٩(๑`^´๑)۶
by hnhk (2015-01-28 21:41) 

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