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こんな感じ(自称「半農半活動」)で生息しています。
① 可能な限り自給自足(とりあえず家庭菜園と年収100万円程度の生活)
② ①以外の時間を、社会問題の解決に充てる(取り組む問題は何でもあり)
半農半X とBライフにインスパイアされました。

死なない以上は、子孫と環境に負の遺産を残さないように生きれればと考えています。
単身で気楽に生活、ピンピンコロリでフェードアウト!が理想です。
詳しくは、公式ブログ見てください。よろしくm(._.)m
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気晴らし読書『地球移動作戦』 [読書]

地球移動作戦『地球移動作戦』(上)(下)
著  者:山本弘
発  行:早川書房
発行日:2011/5/15
文  庫:(上)321頁・(下)317頁

※左の表紙は単行本のもの


 


 

 

年明け最初の投稿なので、読んで明るい気持ちになる本を紹介したいと思います。
いちおう「気晴らし読書」という触れ込みですし…
ちなみに、この作品も同居人のばたおさんに貸してもらったもの

「BOOK」データベースの紹介では
「西暦2083年、超光速粒子推進を実用化したピアノ・ドライブの普及により、人類は太陽系内のすべての惑星に到達していた。観測プロジェクト“クリーンアップ計画”により発見された謎の新天体2075Aの調査のため、深宇宙探査船DSS‐01“ファルケ”が派遣される。船長のブレイドをはじめとする搭乗員たちによる観測によって、この星は24年後に地球に迫り壊滅的な被害をもたらすことがわかった。迫る厄災の報を受けた地球では、様々な対策案が提唱される。ブレイドの姪である12歳の天才少女・風祭魅波はACOM(人工意識コンパニオン)のマイカとともに、天体物理学者である父・良輔が発案・提唱した驚くべき計画の実現を決意するのだった…。著者入魂の本格長篇宇宙SF。」
とあるように、
SF小説なので、科学的な設定がいくつか有り、例えば「ミラーマター」(鏡像物質)や「ピアノ・ドライブ」(未来の画期的推進システム)といった」ものが登場します。

高校の頃、物理で0点近くをさまよった私としては、!?なのだが、それはフィクションだし、深入りを避けて読み進めることに。

なぜなら、そうしないと、せっかくの人間とACOMが織り成すドラマを味わうことなく、本書を投げ出してしまいそうだったので…

設定自体は非常に緻密で、科学に造詣が深い又は関心が強い方なら、どんどん深入りしてよりリアリティを感じることでしょう。

しかし、ラインもスマホもボカロも言葉でしか知らない私でも、今日の日本のIT状況を踏まえた設定なので、「あるある」の連続で、西暦2083年は、本当にこんな世界・日本になっているのでは、と思うほど。

また、挿入されている個々のエピソードそれ自体が、一つの作品を構成可能なほどのクオリティ
これだけのものを僅かなページ数で平気で終わらせてしまう、なんと贅沢なと思ってしまう場面に幾度となく遭遇しました。

例えば、「科学」に関する話題以外でも、「良心的無神論運動(CAM)」などは出色の出来栄えで、著者の宗教への深い理解を感じさせます。
作中のイスラム教徒のふとしたつぶやきもまた然りで、読み飛ばすことはできませんでした。
CAMに触れているのはわずか一頁未満ですが、現実の社会運動として登場して欲しいと思うほど。

文庫上下巻で合計600頁超の長編をつらぬくのは、「大きな力と正しい意思がひとつになって、世界は初めて変わる」(著者あとがき)という信念

軽い気持ちで、気晴らしに読み始め、本当に気が晴れる作品でした( ゚ー゚)♪

※本書は東日本大震災以前に出た本の文庫化なのですが、震災を思わせる描写があり、震災に便乗したという誤解を避けるために、印税を義援金として全額寄付するとのこと。
『地球移動作戦』文庫版印税を全額寄付します 

※著者は、こういう学習会のゲストもされているようです。どんな発言をされたんでしょうか。「ネット右翼」と真逆の立場の私としては興味津々
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