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こんな感じ(自称「半農半活動」)で生息しています。
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半農半X とBライフにインスパイアされました。

死なない以上は、子孫と環境に負の遺産を残さないように生きれればと考えています。
単身で気楽に生活、ピンピンコロリでフェードアウト!が理想です。
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読書『つくし世代 「新しい若者」の価値観を読む』 [読書]

『つくし世代 「新しい若者」の価値観を読む』『つくし世代 「新しい若者」の価値観を読む』


著 者:藤本耕平
発売日:2015年3月17日
出版社: 光文社

◎ 内容紹介(「BOOK」データベースより)
 「ゆとり」「さとり」という言葉でひとくくりにされがちな今時の若者たち。
しかし、彼らがつくる流行や文化を整理し、また、行動や消費の傾向をひもといていくと、そうした言葉のイメージには必ずしも当てはまらない、《新しいマインド》が芽生えつつあることが分かってくる。

そのキーワードは「つくし」──。

 欲がない、消費しない、と言われる彼らだが、仲間とのつながりを大切にし、 「みんなで楽しみたい、みんなで喜びたい」「自分一人ではなく、誰かのために」ということに関しては、他の世代にはない貪欲さを持っているのではないか。
 気鋭のマーケッター・若者論者である著者が商品や、広告コミュニケーションの成功事例を分析しながら、「これからの若者」に迫る。

◎ 目 次
 【序 章】さとっているだけじゃない 今時の若者は何を考えている?
 【第1章】チョイスする価値観
 【第2章】つながり願望
 【第3章】ケチ美学
 【第4章】ノット・ハングリー
【第5章】せつな主義
 【第6章】新世代の「友達」感覚
 【第7章】なぜシェアするのか
【第8章】誰もが「ぬるオタ」
 【第9章】コスパ至上主義
 【第10章】つくし世代
 【終 章】若者たちはなぜ松岡修造が好きなのか

本書を読んだ理由

私の志向性は、原則「非主流」です。
もう少し詳細に言いますと、「主流」になじめないがゆえに、「非主流」の居心地が良いということです。
しかし、私が理想とする社会の実現のためには「主流」の変革が必要なので、その限りにおいて「主流」の動向に関心があります。

では、いかにして「主流」を変革するか?
主流になれない私が採用した戦術は、今は「非主流」だが「主流」に影響力を持てる能力を持った者(以下「潜在的能力者」)に、何らかの作用を及ぼすというもの
「潜在的能力者」なんているのかとお思いの方もいるでしょうが、わたしのこれまでの活動家としての経験から言いますと、ごくごくわずかながら存在します。

ただ、不特定多数の人とリアルに会う機会はないので、「潜在的能力者」とつながりを持つには、SNS等の媒体に頼らざるを得ません。
さきほど「潜在的能力者」を「非主流」と定義しましたが、「非主流」と言えども「主流」のコミュニケーションツールや、主流の情報に接している可能性は少なくないと思います。
つまり、SNS等で「潜在的能力者」の目に留まる可能性が、「主流」の回路を活用することで高まるということです。

図式化すると
SNSにおける主流の回路
→「潜在的能力者」との出会い
→「潜在的能力者」への作用
→「潜在的能力者」が顕現して「主流」に影響力を及ぼす
→理想の社会へ一歩前進
になります。

「主流」の若者に焦点を当てた本書は、上記の意味で私のストライクゾーンに入るものなのです。
※風が吹けば桶屋が儲かる式の理屈で恐縮です(T△T)


本書を読んでみてのちょっと感想

本書での若者とは、1985年以降に生まれた世代で、「ゆとり世代」や「さとり世代」とも形容されています。
個性尊重の教育を受け、好景気を知らないという世代というニュアンスでそう呼ばれています。

この世代を、本書では「つくし世代」と呼び、
「自分一人ではなく「誰かのために」を考えて行動する、みんなをハッピーにするために行動する。それを道徳観や社会性などに基づいてではなく、「その方が自分もハッピーだから」というシンプルな動機に基づいて、より日常的に、より気軽に行おうとする若者たち。」
と定義しています。

この「つくし世代」の特徴がいくつかあげられていますが、私の関心を惹いたのは、
『社会や自分の将来という不確かなもののために働くより、今を充実させたい、目に見える結果や誰かの喜びのために働きたい、と考える若者たちの「せつな主義」』
です。
というのも、このようなマインドを持つ世代と、大学受験や就活に駆り立てる社会状況との齟齬を感じたからです。

「つくし世代」よりもさらに若い世代は、ゆとり教育ではなく、個人よりも国家にシフトした教育を受けつつあります。
そして、日本の政治・経済の「主流」を形成しているのは、新自由主義や国家主義に傾倒している人達

彼らの「せつな主義」が、いつまで「お国」のためという価値観に抗い続けられるのかが、気になるところです。

ナチス政権下で、適性音楽であるジャズに傾倒した「スウィングキッズ」の物語を辿らないことを願うばかりです。

関連記事
気晴らし読書『「働いたら負け」社会ニッポン シゴトとヒトの現場を歩く』


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コメント 8

ちょうそう

  つくし世代の定義はシンプルな考え方ですね。私も過去は環境問題に関心があって、それなりに行動しましたが、ヘタレゆえに社会のためという動機づけでは長続きしませんでした。それからは自分の出来ること、可能ならば自分のやりたいことを行って、その結果、社会のためになればより良いかなという比較的シンプルな考え方が自分に合っていると思うようになりました。
  みんな(自分の周りの人)が大事というシンプルな考え方ですが、それが脅かされた場合、それを守るために逆に全体主義に走る恐れも無きにしもあらずですね。
  
  反対に、社会のために行動しているように見せて私利私欲に走る人もいますね。庶民に国への滅私奉公を押し付けた戦時中の国の上層部も満鉄等を介して莫大な利益を得た人もいるのでしょう。最近では子ブッシュの石油利権とか、桝添大先生とか。
 
  労働組合の幹部の中にも高額の報酬を得たり、組合費を湯水のごとく、浪費している人もいると聞いたことがあります。まあ、完全に清廉潔白で完璧な人間はいないと思いますが。ムヒカ大統領は評判通りだと信じたいですね。

  結局、自分がどんな人間かを自覚して自分を見失わないことが一番なのかなと思います。難しいことかもしれませんが。

by ちょうそう (2016-06-05 14:43) 

すずき はなこ

興味深い本を、ご紹介下さりありがとうございます。
今風の若い方々の考え方がよく分かり、またマーケティング分野でも、新たな角度から共通項を分析していく手法がとても面白く感じました。


by すずき はなこ (2016-06-05 18:53) 

hnhk

ちょうそう さん

私の経験や周囲の活動家を鑑みると、活動を長期継続している人は、内在的契機(こだわり)を所持している場合がほとんどです。

若いうちや活動当初は、理想や社会のためだけで活動できますが、壁にぶち当たっ時に「こだわり」がないと踏ん張れないですね。

その「こだわり」は、幼少時の経験や学校教育だったり、大人になってからの3.11のような事件だったり様々です。
この「こだわり」に基づいている場合は、己の充足と社会の利益をとを両立させることが容易になると思います。
「こだわり」なしに活動を続けると、自分自身を失いかねないので、要注意です。

ご指摘の私利私欲に走る人達は、たまたま金づるや承認の手段が政治や労組になっただけで、最悪の部類に属するでしょうね!
by hnhk (2016-06-06 20:22) 

hnhk

すずき はなこ さん

すずきさんなら、著者と直接コンタクトを取られてもよいのかも知れません。
何か、新しい事業構想が芽生えそうな気がします!

ちなみに、本書の著者は、『「つくす」若者が「つくる」新しい社会』を今春出されています。

機会があれば読んでみようかと思っています。
by hnhk (2016-06-06 20:29) 

すずき はなこ

ありがとうございます。
こちらへ度々、寄せていただくようになって、考える方向性が徐々に変わってきたように思います。感謝しています。
新しい事業構想というほどのものではありませんが、
キャンプ場を開設することになりました。
ご紹介いただいた本にあるように、「つくし世代」のお客様のご利用を多くいただけるようになりましたが、
その背景にある「繋がり」になるほどなあと思うところがありました。

ありがとうございます。
by すずき はなこ (2016-06-07 09:52) 

hnhk

すずき はなこ さん

こちらこそ、拙いブログにもかかわらず、ご訪問いただきありがとうございます(^^)
by hnhk (2016-06-07 18:25) 

cyoko1112

こんばんは。
コメントありがとうございました。
読んでみたい本ですね。

今日、市民税課に行って申請しました。
その時の事、「昨年収めた国民健康保険料、六か月分20万円が申請されていませんね」だって。
「把握しているなら申請しなくても減税処理しろ!!」って言いました。
取るものは勝手に取るけど出すものは言わなきゃ出さない、あーイヤダ。m(__)m
by cyoko1112 (2016-06-22 23:06) 

hnhk

cyoko1112  さん

各種減免申請や生活保護
欧州みたいに自動的に適用するよう法律や条例を変えたいですね!

その方が役所の職員(今時は窓口は軒並み非正規雇用ですが)の労働も少しは楽になるでしょうしね♪
by hnhk (2016-06-23 17:19) 

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