こんな感じ(自称「半農半活動」)で生息しています。
① 可能な限り自給自足(とりあえず家庭菜園と年収100万円程度の生活)
② ①以外の時間を、社会問題の解決に充てる(取り組む問題は何でもあり)
半農半X とBライフにインスパイアされました。
死なない以上は、子孫と環境に負の遺産を残さないように生きれればと考えています。
単身で気楽に生活、ピンピンコロリでフェードアウト!が理想です。
詳しくは、公式ブログ見てください。よろしくm(._.)m
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気晴らし読書『「働いたら負け」社会ニッポン シゴトとヒトの現場を歩く』 [読書]
『「働いたら負け」社会ニッポン シゴトとヒトの現場を歩く』
著 者: 朝日新聞
発売日: 2014年12月27日
出版社: 朝日新聞社
自分のやりたいことがわからないままに就職、仕事内容と個性の不適合に悩む「マッチングミス退職」や、転職を繰り返すたびに条件が悪化していく「デフレ転職」など、「働く」ことが「幸せ」につながらない日本社会のありようを浮き彫りにするルポ。
本書内容紹介より抜粋
第1章 使い捨てられる若者/出勤簿破る上司 左遷部屋
第2章 楽しくない 上司も嫌/早々に「リセット」理由様々
第3章 やりたい仕事 どこにある/社名で選び後悔 スキルアップで3社目
第4章 正社員に戻れない/非正規転々 下がる年収 問われる経験
第5章 就職 義務じゃない/喫茶店で故郷を活性化 起業でアイディア生かす
7月に、私の住む河内長野のシェアハウスで、「働きすぎ社会の論理と心理」と題して座談会を開催しました。
10代からアラフィフまでの多様な世代が参加し討論したのですが、そこで感じたのは、「働くことがおいしくない」という傾向が強まっているということ。
→座談会詳細はコチラ
本書中でも、せっかく苦労して正社員として就職しても、働き甲斐のない職場のため辞めざるを得ない実態が報告されています。
総務省・労働力調査「平成26年(2014年)平均(速報)結果の概要」によると
若年層(15~34歳)に占める
「若年層のパート・アルバイト及びその希望者」(フリーター)の割合は
6.8%(179万人)
2004年が6.5%なので、ここ10年間では顕著な伸びはないようです。
※「若年層のパート・アルバイト及びその希望者」は年齢が15歳から34歳までで、男性は卒業者、女性は卒業で未婚の者のうち以下の者
①雇用者のうち「パート・アルバイト」の者
②完全失業者のうち探している仕事の形態が「パート・アルバイト」の者
③非労働力人口で、家事も通学もしていない「その他」の者のうち、就業内定しておらず、希望する仕事の形態が「パート・アルバイト」の者
残り全てがそうではないものの、正社員志望が圧倒的マジョリティーであることを伺わせる数値です。
にもかかわらず、本書によると
「総務省の労働力調査によると、非正規で働く34歳以下の若者は10年には平均414万人(※)おり、同年代の雇用者全体の27%を占めた。20年前に比べて10ポイント以上増えている」
ということで、希望とは裏腹に非正規で働く若者が増加する一方のようです。
※14年は434万人
ニート状態の若者の人数は60万人ほどですが、このうち「フリーター」希望者は上記の6.5%に含まれると思われます。
したがって、ニート状態の若者でかつ全く働くことを希望しない人数を考慮しても、正社員志向でない若年層の規模は200万人そこそこでしょう。
参考:労働力状態、若者雇用関連データ
これほど正社員志向が強いのに、新規学卒者の卒業3年後以内の離職率は3割前後で推移していたり、正社員を募集しても応募が少ない企業も多数存在してます。
これは、個々人が抱く正社員の理想(収入や仕事の充実度等)と現実との乖離が大きいためと推測されます。
正社員志向をもう少し掘り下げて考えてみると、結婚・子育て・マイホーム・豊かな老後というライフコース志向の反映なのかと思います。
現実の労働条件は途上国のそれと平準化されつつあり、理想の正社員のイスをめぐる競争は激化しているのに、その現実を見たくないのかなとも思います。
本書では、雇われるのではなく起業する若者を取り上げ、正社員ありきでない生き方も紹介しています。
しかし、起業できる人は能力の高い人達なので、理想の正社員のイスを取れずに四苦八苦している人達の処方箋にはならないでしょう。
私としては、能力不足なのに理想の正社員を追い求める生き方は失敗するリスクが大きいので、諦観して、低収入・低支出・短時間労働へのシフトお奨めします。
さらに、理想を言えば、発生した余暇を、可能な限り世の中を平等にするために使ってくれたらと思います。
※能力の定義については【ばたおとだめお】第10回・前編 努力をめぐって――能力主義と結果の平等
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正社員希望といっても現実は「理想の正社員」希望なんですねー
もはや公務員くらいしか選択肢ないような気がしますが
今の時代、民間企業はどこも大変ですからねー
現実に目を向けて、身の丈にあった生活をするのが一番だと思うものの、一度贅沢してしまうと生活レベルを落としたくないという気持ちも強くなるようなので難しいところ
by 丸大 (2015-09-20 12:47)
私もその人の身の丈にあった働き方が本人にとっても会社にとってもいいのではないかと思います。若い頃は天職を求めて転職しましたが、自分にとっては適職を探す方が身のためと思いました。基本的に職場の人間関係も含め、仕事が好きではないんでしょうね。逆に節約を工夫するのは好きな方ですね。
余暇に色々社会の為に出来たらいいのですが、ヘタレな世捨て人なので、今日自治会の町内清掃に参加したのが関の山、汗。後はコンビニなどで買い物した時などに災害募金する位。大震災の時はちょっと頑張って給料一か月分近くをNHKに行って募金しましたが。
by ちょうそう (2015-09-20 15:46)
丸大 さん
「一度贅沢を…」
分かります。
私の場合は、一時フルタイムで働いて、ある程度の収入を得た時期がありましたが、こんな事は長く続かないと思い、生活水準を据え置きました。
贅沢は「素敵」故に、侮り難い「敵」ですね。
by hnhk (2015-09-22 12:17)
ちょうそう さん
自治会にきちんと参加されているだけでも、私からすれば立派です。
私は、未だに町内会に参加できないでいます(T_T)
給料一ヶ月分の募金は、ちょっとではなく相当な頑張りです。
日本の善人上位1%に確実にランクインだと思います。
by hnhk (2015-09-22 12:23)
>諦観して、低収入・低支出・短時間労働へのシフトお奨めします。
全く同感です
といっても私の場合、火災で一文無しになって事業再開もできなくなったので
負け惜しみと思われるでしょうけどね
by いっぷく (2015-09-30 01:31)
いっぷく さん
いっぷくさんの事を負け惜しみだと誤解するような人は、自分が勝ち続けられると、それこそ誤解しているのだと思います。
生きている間にどんなに権勢をほころうとも、死んだら、あの世には富も名声も持って行けず、骨だけになるんですから。
by hnhk (2015-09-30 08:28)